MODEL PLAN

モデルプラン

まんなかに本棚のある家

まんなかに本棚のある家

これは、マンション住戸のリノベーションプロジェクトです。

中古マンションの購入前から内見に同行し、「この場所で、どんな暮らしができるか」を一緒に考えることから、この住まいづくりは始まりました。

戸建てが主流の地域だからこそ、立地や眺望といったマンションならではの魅力を丁寧に読み取り、既存の建物を活かした住まいを計画しています。

この家の中心には、本棚があります。家族それぞれの本が集まり、気になった一冊を手に取り、思い思いの場所で過ごす。
空間はひと続きでありながら、完全に干渉し合うことはなく、同じ気配の中でそれぞれの時間を大切にできる、そんな距離感を意識しました。
完全に仕切らないことで、暮らしの中に自然なつながりが生まれています。

床や壁、天井には無垢材や漆喰などの自然素材を使用し、触れたときのやわらかさや、空気感の心地よさを大切にしました。
マンション特有の柱や梁も、木の素材で包み込むことで、空間の一部として穏やかに馴染ませています。窓の外には、10階ならではの景色を楽しむことができます。
ダイニングチェアに座ってくつろぐと、ちょうど目の高さに山の緑が広がり、日常の中にほっとする時間をもたらします。

また、家族が安心して過ごせるよう、断熱性は向上させ、室内環境を整えています。
住まいは、ただおしゃれであればいいのではなく、毎日の体調や気分に静かに寄り添う存在であってほしいと考えています。

マンションは画一的、というイメージを超えて、「自分たちらしい暮らし」を形にすることは十分に可能です。
この住まいは、戸建かマンションかという選択ではなく、「どんな暮らしをしたいか」から設計することで生まれました住まい手の想いや日常に耳を傾け、その人らしい暮らしの風景を、かたちにしました

建物用途:共同住宅(設計範囲は内1住戸)
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造
工事種別:リノベーション
住戸面積:97.22㎡(29.40坪)
設計:山猫百貨店一級建築士事務所