MODEL PLAN

モデルプラン

橋に棲む

第1回「瀬戸内国際建築デザイン実施コンペ2025」学生部門 最優秀賞
第1回「瀬戸内国際建築デザイン実施コンペ2025」学生部門 オーディエンス賞

橋に棲む

私たちは重力から自由になる空間と聞いて、「橋」を思い浮かべました。
「橋」は重力に対して必死に抗う構造物であるのと同時に、隔たれた場所を繋ぐ通路であり、人々を重力から解放する空間であるとも言えます。

しかし、ふと歩道橋の上で立ち止まって眼下を行きかう車を眺めたり、河川敷の橋の下で寝ころびながら映画を鑑賞したりするように、
「橋」は単なる通路以上に豊かな体験を私たちの日常にもたらしてくれる存在でもあります。

そこで、私たちは物理的にはつながっている敷地に対して、あえて必要のない「橋」をかけることを考えました。
「橋」が本来持つ通路としての意味を剥ぎ取ることで、人が暮らす場へと変換していきます。

重力から解放された一本の橋が、多様な居場所を内包する豊かな住空間を実現します。